いよいよ完結編。僕の考える子どもたちにとって本当に必要な学びについて語らせていただきました。

『受験合格』を勉強する理由にすべきではない

 学校や塾は時として、『進路を保障する場』になりがちです。よりよい高校・大学に行かせてあげられる教師や学校・塾は良い、という風潮です。塾や私立の高校にでかでかと掲げられる、『〇〇高校△△人合格!!』というあれ、まさに学歴社会の影響をうけているような気がします。もちろん全てビジネスですし、実績を掲げなければ人が集まりませんから仕方がないのですが、子どもたちを宿題や課題で追いこんだり、無理やり志望校を引き上げるよう催促したりするのは、私はいかがなものかと思うのです。志望校に合格したはいいけど、その先何をしていいか分からない『受験燃えつき症候群』や、受験までに大人たちから大量に降り注がれる課題にうんざりして勉強嫌いになる等、それは本当にあるべき姿なのでしょうか。

 

育てるべきは『学力』よりも『自己学習力』

 だとするならば、大切にすべきことは何か。それは、子どもたちに寄り添い、その子が本当にやりたい・やる必要があると思っていることを後押ししてあげることではないでしょうか。もちろん、投げやりにするのではありません。時には大人がある程度の道筋を示してあげることも必要です。ポイントは、『こうだ』と決めつけるのではなく、選択肢を与えてあげることだと思います。 

 そして、子どもが自ら進むべき道を見つけたら、あとはそれを丁寧にサポートしましょう。手を差し伸べるのか、じっと見守るのか、鼓舞するのか、さらなる選択肢を提示するか、そこは指導者のセンスと手腕が問われるところでしょう。でも、一度、学ぶ楽しさを覚えた子どもたちは、こちらが働きかけずとも、自分でその道へ進んでいくことができるはずです。何度も言うように、その時だけ使える『学力』の習得を目的にしてはいけません。自分一人でも主体的に学んでいける『自己学習力』を育むことで、いつまでも学ぶ姿勢を忘れないお子さんに成長していくはずです。当スクールでは、そんなお子さんの育成を目指して日々子どもたちと向き合っていくことをお約束します。

 

まとめ

  勉強することは大切なことです。でも、もっと大切なのは、「学ぶことの楽しさを知っていること」だと思います。どれだけ勉強しても、そこに魅力や自分なりの価値を感じていないのなら、僕はほとんど意味がないと思っています。作業のような学習は、まさにその典型です。

 学びの楽しさはなにも学校で習う「教科」だけでしか得られないわけではありません。そして、学びの楽しさを知った子どもたちの成長はすさまじいです。そして、そこで学んだことはきっと他人がもたない自分だけの武器となり、人生を豊かにしてくれるでしょう。それが仕事につながることもあるかもしれません。

 大人の私たちが柔軟にものごとを捉え、子どものよりよい未来を考えていきませんか?そうしていくことで、きっと少しずつ社会は変化していくと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございました!また明日お会いしましょう!